三越日本橋三越本店

住所
103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
電話番号
03-3241-3311
現在位置
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茶の湯の継承 千家十職の軌跡展

2016年8月31日(水曜日)から9月12日(月曜日) 新館7階ギャラリー 午前10時30分から午後7時【午後7時30分閉場】※最終日は午後4時まで【午後4時30分閉場】入場料:一般・大学生800円/高校・中学生600円[小学生以下無料・税込]

千利休の時代より千家とともに歩み、好みの茶道具を創作し続けた十の職家たち。
その数百年もの間、美意識のDNAが受け継がれてきた茶道具約250点を展覧いたします。

主催:茶の湯の継承千家十職の軌跡展実行委員会、日本橋三越本店
共催:読売新聞社
特別協力:表千家不審菴、裏千家今日庵、武者小路千家官休庵
監修:林屋晴三(東京国立博物館名誉館員)

※三越 M CARD、伊勢丹アイカード、エムアイ友の会会員証、三越伊勢丹ホールディングス株主様ご優待カード、障害者手帳のご提示で、ご本人さま、ご同伴1名さままで無料でご入場いただけます。
前売券(各当日料金から200円引)は、8月1日(月)~30日(火)
●ちけっとぽーと ※関東8店舗 http://www.ticketport.co.jp/
●ローソンチケット(Lコード:32690) ※ローソン、ミニストップ各店
●e+(イープラス) http://eplus.jp/ ※ファミリーマート各店
●日本橋三越本店 新館7階 商品券サロン(8月17日(水)~29日(月))

茶の湯の大成者である千利休から400年以上も続く千家の茶道。
その千家好みの茶道具を制作する十の職家を「千家十職」といいます。
大正12年5月、三越大阪店にて「千家十職茶器陳列会」を開催し、そこで「千家十職」が命名されました。
本展では、三千家の各お家元に代々伝わる「名品」「代表作」を始め、
千家十職の各職家や美術館所蔵の茶道具を一堂に展覧します。
この機会にぜひ、千家十職が創り出した日本の美の真髄をご堪能ください。

永樂家〈土風炉・焼物師〉

  • 金襴手葵御紋茶碗(きんらんであおいごもんちゃわん) 十一代保全作

  • 達磨堂釜土風炉(だるまどうがまどぶろ) 覚々斎好 六代宗貞作

  • 永樂家は、代々、土風炉を主に制作し、十一代保全が1827年紀州藩主より金印「河濱支流」、銀印「永樂」を拝領。以降、「永樂姓」を名乗り、広く茶陶も作り始め、現在の当主は十七代目です。

樂家〈樂焼・茶碗師〉

  • 黒樂茶碗(くろらくちゃわん) 銘万代屋黒(もずやぐろ) 初代長次郎作

  • 赤樂茶碗(あからくちゃわん) 銘住之江(すみのえ) 初代長次郎作

  • 千利休の侘び茶の創意を受け、手と箆(へら)だけで成形する手捏(てづく)ねで樂茶碗を焼いた長次郎が始祖。歴代がそれぞれの個性を発揮し、茶碗を中心に水指・花入など茶陶を制作、現在の当主は十五代目です。

大西家〈釜師〉

  • 笠釜(かさがま) 銘時雨(しぐれ)
    初代浄林作

  • 鶴ノ釜(つるのかま) 二代浄清作

  • 江戸初期、初代浄林から現在の十六代清右衛門まで三条釜座にて制作。二代浄清は徳川三代を祀る梵鐘なども作り、千家においては宗旦の釜を作る。大名の茶や侘び茶に向く釜を作り続けています。

飛来家〈一閑張細工師〉

  • 菊香合(きくこうごう) 初代一閑作

  • 八角食籠(はっかくじきろう) 了々斎好
    十四代一閑作

  • 樂家に次いで千家に出入りを始め、千家三代宗旦が自身の侘びの茶風にふさわしいとして初代一閑に茶器などの多くの好みを作らせたのが始まり。棗や香合などの一閑張細工師として現在の当主は十六代目です。

土田家〈袋師〉

  • ウロコ鶴間道仕服(うろこづるかんとうしふく) 即中斎好 十二代友湖作

  • 七色緒網訶梨勒(なないろおあみかりろく) 鵬雲斎好 十二代友湖作

  • 土田家は代々仕服、服紗を始め裂・糸に関わる茶道具の調製が中心で、初代土田半平が表千家七代家元から「友湖」の号を賜った。現在の当主は十三代目です。

中村家〈塗師〉

  • 凡鳥棗(ぼんちょうなつめ) 庸軒好
    初代宗哲作

  • 溢梅解香合(こぼれうめときこうごう) 利休形 五代宗哲作

  • 棗などの茶器や茶事で使う椀家具などを制作する中村家。利休が好まれた形と寸法を不易の型として復元制作し、歴代宗匠方の新趣向の作品は好み物として制作している。現在の当主は十三代目です。

黒田家〈竹細工・柄杓師〉

  • 竹一重切花入(たけいちじゅうぎりはないれ) 銘帰雁(きがん) 初代正玄作

  • 利休判の形柄杓(りきゅうはんのかたひしゃく) 八代正玄作

  • 柄杓をはじめ竹製の茶道具を制作している黒田家。小堀遠州、徳川将軍家などの柄杓師として御用を務め、三代正玄より千家へ出入りし、花入や香合なども手がけ、現在の当主は十四代目です。

奥村家〈表具師〉

  • 三千家 三幅対 土佐光孚(さんせんけ さんぷくつい とさみつたか)画

  • 覚々斎筆利休居士像(かくかくさいひつりきゅうこじぞう) 辞世(じせい)

  • 利休の時代から、床の間に掛ける軸は、茶道具の中で最も重要に考えられていた。家元らの揮毫の軸装や風炉先屏風、釜の敷物の一種である「紙釜敷」の制作などを行う。現在の当主は十三代目です。

駒澤家〈指物師〉

  • 八角桐木地菊絵菓子器(はっかくきりきじきくえかしき) 了々斎好 八代利斎作

  • 青谷梅古木香合(あおだにうめこぼくこうごう) 十一代利斎作

  • 棚や水指など美しい木地を活かした道具を制作している駒澤家。表千家六代覚々斎から利斎の名を与えられ、多くの好みものを作り続けてきました。現在は十四代の甥の子息が後を継ぐべく修業を積んでいます。

中川家〈金物師〉

  • 青磁累座三足平香炉(せいじるいざみつあしひらこうろ)(青磁二見香炉(せいじふたみこうろ))
    穂家・銀製二見ヶ浦夫婦岩(ほや ぎんせいふたみがうらめおといわ)
    九代淨益作

  • 広口水指(ひろくちみずさし) 七代淨益作

  • 北野大茶会に際して利休から依頼されて制作した「利休薬鑵」の作者が初代紹益。二代より淨益の名で、花入や建水など千家家元の好みの道具を制作してきましたが、2008年十一代が逝去され、当代は空席です。

三千家によるお茶席

■ 8月31日(水)・9月1日(木)=表千家不審菴
■ 9月2日(金)・3日(土)=裏千家今日庵
■ 9月4日(日)・5日(月)=武者小路千家官休庵
■ 各日 午前11時~午後4時
■ 会場:本館7階催物会場
■ お茶券代:1,001円(和菓子付)

同時開催 千家十職 新作展 ─伝承の美の世界─

千家十職の仕事は時代を超えて常に最高の技術をもって現在まで脈々と継承されてきました。
本展ではそれぞれの家が大切に護ってきた伝承の美を、当代の手によって生み出された新作を通しご高覧いただきます。
■ 8月31日(水)~9月6日(火) ※最終日は午後5時閉場
■ 日本橋三越本店 本館6階 美術特選画廊

  • お問合せ先:日本橋三越本店 TEL.03-3241-3311(大代表)
  • ※都合により、イベント内容等が変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
  • ※価格はすべて税込です。
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