三越銀座三越

住所
104-8212 東京都中央区銀座4-6-16
電話番号
03-3562-1111
現在位置
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GINZA TANABATA ウインドー

三越の七夕 GINZA TANABATA ウインドー 2015年6月24日(水曜日)から7月7日(火曜日) 銀座通り側1階 銀座通りに面しているウインドーは、七夕をイメージしたディスプレイで、ゆかたを展開しています。ガラス面には、七夕にまつわる万葉集の和歌をご紹介しています。

  • A ウインドー

    万代に照るべき月も雲隠り苦しきものぞ逢はむと思へど(巻10・2025)

    原文:万世可照月毛雲隠苦物叙将相登雖念
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:万代(よろづよ)に照るべき月も雲隠(くもがく)り苦しきものぞ逢はむと思へど
    意味:永遠に照り続けている月も雲に隠れると苦しいように、心苦しい。会いたいと思うのに。(彦星の立場で詠んでいる)

    彦星のかざしの玉は妻恋ひに乱れにけらしこの川の瀬に(巻9・1686)
    原文:孫星頭刺玉之嬬戀乱良志此川瀬尓
    作者:間人宿祢
    よみ:彦星のかざしの玉(たま)は妻恋(つまご)ひに乱れにけらしこの川の瀬(かはのせ)に

    天の川水さへに照る舟泊てて舟なる人は妹と見えきや(巻10・1996)
    原文:天漢水左閇而照舟竟舟人妹等所見寸哉
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:天の川水(みづ)さへに照る舟泊(ふねは)てて舟なる人は妹(いもと)と見えきや

    汝が恋ふる妹の命は飽き足らに袖振る見えつ雲隠るまで(巻10・2009)
    原文:汝戀妹命者飽足尓袖振所見都及雲隠
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:汝(な)が恋(こ)ふる妹の命(いものみこと)は飽き足らに袖振る見えつ雲隠るまで

    一年に七日の夜のみ逢ふ人の恋も過ぎねば夜は更けゆくも(巻10・2032)
    原文:一年邇七夕耳相人之戀毛不過者夜深徃久毛 一云 不盡者 佐宵曽明尓来
    作者:柿本人麻呂
    よみ:一年(ひととせ)に七日(なぬか)の夜(よ)のみ逢(あ)ふ人の恋も過ぎねば夜(よ)は更(ふ)けゆくも
    一(いち)に云(い)わく 尽(つ)きねばさ夜(よ)ぞ、明けにける。

    年にありて今か巻くらむぬばたまの夜霧隠れる遠妻の手を(巻10・2035)
    原文:年有而今香将巻烏玉之夜霧隠遠妻手乎
    作者:未詳
    よみ:年にありて今か巻くらむぬばたまの夜霧隠(よぎりこも)れる遠妻(とほづま)の手を

    彦星と織女と今夜逢ふ天の川門に波立つなゆめ(巻10・2040)
    原文:牽牛与織女今夜相天漢門尓浪立勿謹
    作者:未詳
    よみ:彦星(ひこほし)と織女(たなばたつめ)と今夜逢(こよひあ)ふ天の川門(あまのかはと)に波立つなゆめ

  • B ウインドー

    大空ゆ通ふ我れすら汝がゆゑに天の川道をなづみてぞ来し(巻10・2001)

    原文:従蒼天徃来吾等須良汝故天漢道名積而叙来
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:大空(おほそら)ゆ通ふ我れすら汝がゆゑに天の川道をなづみてぞ来(こ)し
    意味:大空を自在に駆けめぐる私だが、七夕の定めに従って1年に一度の今日、あなたのために、天の川の道を、難渋して(苦労して)やってきました。

    我が背子にうら恋ひ居れば天の川夜舟漕ぐなる楫の音聞こゆ(巻10・2015)
    原文:吾世子尓裏戀居者天漢夜船滂動梶音所聞
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:我が背子(わがせこ)にうら恋ひ居(を)れば天の川夜舟漕ぐなる楫(かじ)の音聞こゆ

    恋ひしくは日長きものを今だにもともしむべしや逢ふべき夜だに(巻10・2017)
    原文:戀敷者氣長物乎今谷乏之牟可哉可相夜谷
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:恋ひしくは日長(けな)きものを今だにもともしむべしや逢(あ)ふべき夜だに

    織女し舟乗りすらしまそ鏡清き月夜に雲立ちわたる(巻17・3900)
    原文:多奈波多之船乗須良之麻蘇鏡吉欲伎月夜尓雲起和多流
    作者:大伴家持
    よみ:織女(たなばた)し舟(ふな)乗りすらしまそ鏡清き月夜(つくよ)に雲立ちわたる

    初尾花花に見むとし天の川へなりにけらし年の緒長く(巻10・4308)
    原文: 波都乎婆奈々々尓見牟登之安麻乃可波弊奈里尓家良之年緒奈我久
    作者: 大伴家持
    よみ: 初尾花(はつをばな)花に見むとし天の川へなりにけらし年の緒(を)長く

    しばしばも相見ぬ君を天の川舟出早せよ夜の更けぬ間に(巻10・2042)
    原文:數裳相不見君矣天漢舟出速為夜不深間
    作者:未詳
    よみ:しばしばも相見(あひみ)ぬ君を天の川舟出早(ふなではや)せよ夜の更けぬ間に

    天の川遠き渡りはなけれども君が舟出は年にこそ待て(巻10・2055)
    原文:天河遠渡者無友公之舟出者年尓社候
    作者:未詳
    よみ:天の川遠(とほ)き渡(わた)りはなけれども君が舟出は年にこそ待て

  • C ウインドー

    安の川こ向ひ立ちて年の恋日長き子らが妻どひの夜ぞ(巻18・4127)

    原文:夜須能河波許牟可比太知弖等之古非氣奈我伎古良河都麻度比能欲曽
    作者:大伴家持
    よみ:安(やす)の川こ向ひ立ちて年の恋 日(け)長き子らが妻どひの夜(よ)ぞ
    意味:天の安の川を挟んで一年間、逢えずに耐えてきあの子(牽牛)が妻問いをする夜だぞ。

    我が恋ふる丹のほの面わこよひもか天の川原に石枕まかむ(巻10・2003)
    原文:吾等戀丹穂面今夕母可天漢原石枕巻
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:我(あ)が恋ふる丹(に)のほの面(おも)わこよひもか天の川原に石(いは)枕まく

    ぬばたまの夜霧に隠り遠くとも妹が伝へは早く告げこそ(巻10・2008)
    原文:黒玉宵霧隠遠鞆妹傳速告与
    作者:柿本人麻呂
    よみ:ぬばたまの夜霧(よぎり)に隠(こも)り遠(とほ)くとも妹(いも)が伝(つた)へは早く告(つ)げこそ

    天の川い向ひ立ちて恋しらに言だに告げむ妻と言ふまでは(巻10・2011)
    原文:天漢已向立而戀等尓事谷将告孋言及者
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:天の川い向ひ立ちて恋しらに言だに告げむ妻と言ふまでは

    我がためと織女のそのやどに織る白栲は織りてけむかも(巻10・2027)
    原文:為我登織女之其屋戸尓織白布織弖兼鴨
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:我(あ)がためと織女(たなばたつめ)のそのやどに織る白栲(しろたへ)は織りてけむかも

    妹に逢ふ時片待つとひさかたの天の川原に月ぞ経にける(巻10・2093)
    原文:妹尓相時片待跡久方乃天之漢原尓月叙經来
    作者:未詳
    よみ:妹(いも)に逢ふ時片待(ときかたま)つとひさかたの天の川原に月ぞ経(へ)にける

    白雲の五百重に隠り遠くとも宵さらず見む妹があたりは(巻10・2026)
    原文:白雲五百遍隠雖遠夜不去将見妹當者
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:白雲(しらくも)の五百重(いほへ)に隠(かく)り遠くとも宵さらず見む妹(いも)があたりは

  • D ウインドー

    織女の今夜逢ひなば常のごと明日を隔てて年は長けむ(巻10・2080)

    原文:織女之今夜相奈婆如常明日乎阻而年者将長
    作者:未詳
    よみ:織女(たなばた)の今夜逢(あ)ひなば常(つね)のごと明日を隔(へだ)てて年は長けむ。
    意味:織姫は今宵牽牛と逢う瀬を迎えるが、明日になれば、いつものように、次の七夕がやってくるまで逢えなくなる。その一年はさぞかし長いことだろう。

    久方の天の川原にぬえ鳥のうら歎げましつすべなきまでに(巻10・1997)
    原文:久方之天漢原丹奴延鳥之裏歎座都乏諸手丹
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:久方(ひさかた)の天の川原にぬえ鳥のうら歎(な)げましつすべなきまでに

    いにしへゆあげてし服も顧みず天の川津に年ぞ経にける(巻10・2019)
    原文:自古擧而之服不顧天河津尓年序經去来
    作者:柿本人麻呂歌集
    よみ:いにしへゆあげてし服(はた)も顧(かへり)みず天の川津(あまのかはづ)に年ぞ経(へ)にける

    年の恋今夜尽して明日よりは常のごとくや我が恋ひ居らむ(巻10・2037)
    原文:年之戀今夜盡而明日従者如常哉吾戀居牟
    作者:未詳
    よみ:年の恋今夜尽(こよいつ)して明日よりは常(つね)のごとくや我が恋ひ居(を)らむ

    恋しけく日長きものを逢ふべくある宵だに君が来まさずあるらむ(巻10・2039)
    原文:戀家口氣長物乎可合有夕谷君之不来益有良武
    作者:未詳
    よみ:恋しけく日長きものを逢ふべくある宵だに君が来まさずあるらむ

    天の川川門に居りて年月を恋ひ来し君に今夜逢へるかも(巻10・2049)
    原文:天漢門座而年月戀来君今夜會可母
    作者:未詳
    よみ:天の川川門(かはと)に居(を)りて年月(としつき)を恋ひ来(こひこし)し君に今夜逢へるかも

    風吹きて川波立ちぬ引き船に渡りも来ませ夜の更けぬ間に(巻10・2054)
    原文:風吹而河浪起引船丹度裳来夜不降間尓
    作者:未詳
    よみ:風吹きて川波立(かはなみた)ちぬ引き船に渡りも来ませ夜の更けぬ間に

※訓読表記・原文掲載など、山口大学教授 吉村誠氏にご協力をいただきました。

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