日本の陶磁器文化に多大な影響を与えてきた有田焼400年の歴史を、佐賀県立九州陶磁化館 鈴田由紀夫館長、及び有田町歴史民俗資料館 尾葉子館長の監修のもと展示します。400年の歴史の中で、それぞれの時代の求めに応じて人々の生活文化を彩ってきた有田焼。その歴史と時の流れを感じることができる陶磁器ファン必見の展示です。
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江戸期
「染付山水文大皿 1630~1640年代」
(佐賀県立九州陶磁文化館蔵) -
明治期
「色絵花盆草花文菊花形鉢 1870~1900年代」
(佐賀県立九州陶磁文化館蔵) -
戦後
「古染風唐草 急須・仙茶・メロン皿 1975年」
(華山萬右衛門作)
重要無形文化財保持者(人間国宝)から有田陶芸協会所属の陶芸作家に至るまで、優れた技術を輩出してきた有田焼400年の匠の技による、現代有田を代表する優品をご紹介します。
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白磁菊彫文鶴首花瓶
(径31.0cm×高36.0cm) -
青瓷彫文壷
(径28.5cm×高30.0cm) -
色絵薄墨墨はじき
四季花文花瓶
(径25.1cm×高29.8cm) -
濁手椿文皿
(径35.8cm×高5.8cm)
江戸期より370年にわたり、鍋島藩窯、色鍋島の伝統を今に受け継ぐ今右衛門窯。色鍋島は精巧な技術、斬新な意匠、高い品格を持つ色絵磁器として高い評価を受け、赤・黄・緑の上絵付けの調合と技法は今右衛門家に一子相伝の秘法として伝えられてきました。その技と美を継承し、国の重要無形文化財保持団体として認定を受けています。
「色鍋島赤地丸紋模様花瓶」(径19.7cm×高29.5cm)
1640年代に日本で初めて磁器の上絵付けを完成させ、国内はもとよりオランダ東インド会社(VOC)の手によって広くヨーロッパ等の国々に運ばれた柿右衛門様式の磁器。その華麗な色絵磁器は当時のヨーロッパの王侯貴族たちを魅了し、18世紀にはヨーロッパ各地の窯で倣製品が数多く作られる程でした。初代の赤絵創始から数えて約370年、その技術と精神は絶えることなく代々受け継がれ、現在の十五代へと継承されています。
「錦 柴垣松竹梅鳥文 八寸縁立 額皿」(径24.0cm×高4.0cm)
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「牡丹外金ミル 扇型蓋物」
(縦9.5cm×横20.5cm×高3.0cm)初代深川忠次は、1900年パリ万国博覧会で金賞を受賞後、欧州各地に代理店を設け、新しい有田様式を世界に広めました。2006年からミラノサローネに10年連続で出展し、伝統技法を用いた革新的なデザインは欧州でも賞賛を受けています。
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「クラシック 金彩地紋詰 コーヒー碗皿」
(高7.0cm)優雅な染付・華麗な赤絵・典雅な文様など、高い技術と多彩な様式は「香蘭社調」「香蘭社スタイル」と呼ばれ、明治期から昭和初期に世界各地で行われた万国博覧会で金賞やグランプリを受賞。伝統の中に革新を求める気概が現在も受け継がれています。
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「染付獅子唐草花瓶」
(径13.0cm×高16.0cm 木製台付)熟練陶工の手技によるやきものづくりの伝統を継承しながら、人の暮らしを直視した磁器の可能性を追求。日常食器からインテリア、工芸品まで幅広い分野や新しい分野にも果敢に挑戦し、時空を超えた「古伊万里」の美の創出を目指しています。
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■グリーンポット各種
手捻り手描きの贅沢な植木鉢カバーです。 -
■有田焼振り子式掛け時計
「錦剣先万歴」
「壁面装飾に打ってつけ」の珍しい有田焼の「振り子式掛け時計」
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■有田焼 UTSUWA美 花かれん
レンジ・オーブンで簡単調理、そのまま食卓へ。 -
■雲割山水文七寸皿
有田焼の原点に立ち返るZOAシリーズの一品。 -
■銀箔彩梅紋香炉セット
漆を使用して金箔を貼り付けた豪華な香炉セット。
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■いろはがるた 正八角七寸皿
江戸の文化を現代に表現しました。 -
■辻が花藤八寸鉢
ろくろ、型打ちの技をお楽しみください。 -
■薄瑠璃双鷺そば猪口
薄瑠璃双鷺文五寸皿
古伊万里を造った先人に思いを寄せて。
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■墨はじき唐草丸紋
エッグプレート(小)
伝統的技法と新しい色と形で表現しました。 -
■琳派古伊万里 ワイングラス&小皿
古伊万里様式の文様を華麗に復元した商品です。 -
■麟 Lin バルーンカップペア
モダンで妖艶な質感と色彩の「麟・linシリーズ」
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有田焼「400年」にちなみ、有田の名窯をはじめとする窯元、有田陶芸協会所属の陶芸作家、伊万里・有田焼伝統工芸士会所属の伝統工芸士による「400種類」を越えるカップ&ソーサーを展示・販売します。フォルム・色・柄・文様と、その違いを見比べながら、お気に入りの一客を探してみませんか。
日本橋三越本店 本館7階にある「はじまりのカフェ」では、有料で提供されている各種コーヒー、紅茶が、会期中に限り、有田焼のカップ&ソーサーで提供されます。有田焼のお試しも兼ねてぜひお楽しみください。
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11の窯元が共同の型を使用し、各窯の個性を活かして制作した大(22cm)・中(17cm)・小(12cm)の3サイズのスクエアプレート18種類を展示・販売します。サイズごとのバラ売りで、組み合わせも自由自在です。盛り付けるお料理をイメージしながら、お好みの組み合わせを選んでみませんか。
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江戸時代の有田焼が体系的に収集され、佐賀県立九州陶磁文化館に寄贈された「柴田夫妻コレクション」の中から、4寸(約11cm)ほどの大きさに技術の粋を凝らした「おてしょ皿」13種類の形状を最新技術を用いて再現し、現代のライフスタイルに合わせて新たなオリジナルとして展示・販売します。とりどりの形と絵柄の「おてしょ皿」を手に取ってお楽しみください。
本館7階催物会場と同じ階にある「はじまりのカフェ」で、佐賀県立九州陶磁文化館の鈴田由紀夫館長によるセミナーを開催します。世界の陶磁器文化に重要な役割を果たしてきた有田焼400年の歴史について、分かりやすく解説していただきます。
9月30日(水)午後3時~4時 10月4日(日)午後3時~4時
各回定員:16名さま 受講料:1,620円
有田の名窯より選抜された熟練の職人や伝統工芸士が、会期中毎日、ろくろ成形・下絵付け・上絵付けの実演を行い、匠の技で有田焼の製造工程をお見せします。
実演時間
(1)午前11時~正午 (2)午後1時~2時30分 (3)午後3時~4時30分 (※最終日は午後2時30分まで)
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ろくろ成形
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下絵付け
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上絵付け
伝統工芸士の指導のもとで、お客様参加による上絵付けワークショップを開催します。お客様が描いたものを屋上に特別に設置した窯で焼成して、後日お渡しします。
参加費:2,700円
会期:9月30日(水)~10月4日(日)
(1)午前11時~ (2)午後2時~
参加人数:各回8名さま
※都合により、イベント内容等が変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
※数に限りがある商品もございますので、品切れの節はご容赦ください。
※価格はすべて税込です。