三越日本橋三越本店

住所
103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
電話番号
03-3241-3311
現在位置
TOP > 世界を驚かせた焼物 吉兆庵美術館蒐集 真葛香山展

超絶技巧 明治時代、日本の陶磁器界を先導し、欧米の焼物に影響を与えた焼物がありました。それは、かつて国内外の博覧会で数々の名誉に輝き、「真葛焼」=「マクズウェア」として世界中で愛されたのです。 世界を驚かせた焼物 吉兆庵美術館蒐集 真葛香山展 エキシビション オブ マクズコウザン

2016年2月17日(水曜日)から29日(月曜日) 新館7階ギャラリー

入場料:一般・大学生800円/高校・中学生600円[小学生以下無料・税込]
※三越 M CARD、伊勢丹アイカード、エムアイ友の会会員証、三越伊勢丹ホールディングス株主様ご優待カード、障害者手帳のご提示で、ご本人さま、ご同伴1名さままで無料でご入場いただけます。 前売券(各当日料金から200円引)は、2016年2月16日(火)まで ●ちけっとぽーと ※関東8店舗 http://www.ticketport.co.jp/ ●ローソンチケット(Lコード:38416) ※ローソン、ミニストップ各店 ●e+(イープラス) http://eplus.jp/ ※ファミリーマート各店 ●日本橋三越本店(新館7階 商品券サロン)は、2016年2月3日(水)~16日(火) 午前10時~午後6時30分【午後7時閉場】 ※2月23日(火)は店舗休業日、最終日は午後5時まで【午後5時30分閉場】
主催:「真葛香山展」実行委員会 共催:読売新聞社 出品協力:吉兆庵美術館 協力:宮川家 映像協力:ビー・ツー

生き物

真葛窯変釉蟹彫刻壷花活 まくずようへんゆうかにちょうこくつぼはないけ

Vase with Carving Crabs, with Kiln Effects

明治の三大名工に数えられる初代真葛香山が、晩年期に制作した傑作です。明治期に制作した自身の代表作(東京国立博物館所蔵・重要文化財)を模倣した、大変に珍しい作品。戦前の陶磁史を代表する作品の一つです。褐色の高取釉の鉢に、生き生きとしたワタリガニが張り付いています。装飾陶器で知られた初代の超絶技巧を感じることができる逸品です。

  • 下に蟹が1匹、隠れています。
  • 京都で代々焼物を作陶してきた宮川家は、明治3年(1870年)、虎之助(後の初代真葛香山)により窯を横浜へ移し、四代にわたり隆盛を極めました。当初の横浜での真葛焼は、装飾性にすぐれた陶器でしたが、のちに磁器に転じ、古陶磁の技法を生かした作品は、国内外から人気を博しました。明治9年(1876年)に開かれた、フィラデルフィア万国博覧会で装飾陶器の部門での受賞を機に、展覧会への積極的な出品や、加飾の高い技術、そして釉薬の研究開発など、その努力が評価され、初代真葛香山は陶芸作家としては二人目の帝室技芸員に選ばれるという栄誉に浴しています。しかし、昭和20年(1945年)の横浜空襲で命脈を絶たれ、真葛焼は終焉し国内で現存する作品が極めて少ないため、「まぼろしの焼物」とも呼ばれています。

    また、三越との関係も深く、明治43年(1910年)に三越は「第一回諸大家新作美術及美術工芸品展覧会」を開催、その内容の検討委員15名の一人が初代真葛香山でした。

    本展では、この真葛香山の作品を長年にわたり蒐集(しゅうしゅう)した、多数のコレクションを有する吉兆庵美術館より、超絶技巧が光る高浮彫りの作品をはじめ、繊細な絵付けや透かし彫りに圧倒される香炉、京焼の絵付けの技が際立つ雅な水指しや菓子鉢、ユーモアにあふれた青磁の造形など118点を展示いたします。ぜひ、この機会に真葛焼の素晴らしさをご堪能ください。

  • 人物

    應好仁清意亀舞置物 おうごのみにんせいいかめまいおきもの

    Ornament of a Dancer Wearing
    Tortoise Decoration in Ninsei Style

  • 植物

    乾山意松竹梅大壷 けんざんいしょうちくばいおおつぼ

    Large Container with Pine Tree,
    Bamboo and Plum Blossom Design
    in Kenzan Style

  • 色彩

    黄釉染付桑に群鳥の図 おうゆうそめつけくわにぐんちょうのず

    Yellow Glazed Vase with Design
    of Birds Under Mulberry Tree,
    Underglaze Blue

  • 外国風の焼物

    色釉手赤絵付水瓶 いろゆうであかえつきすいびん

    Jar with a Handle,
    Overglaze Enamels and Red

茶道具

  • 乾山意俵形茶碗 けんざんいたわらがたちゃわん

    Straw Bag-shaped Tea Bowl in Kenzan style

    茶器を得意とした京都真葛窯の流れを汲み、艶やかな京焼で仕上げた茶碗。俵形の凸凹のついた器胎に稲穂を描き、五穀豊穣を祝う文様となっています。

  • 古清水意真葛窯水指 こきよみずいまくずがまみずさし

    Water Container in Old Kiyomizu style

    古い清水焼の作風を模倣した作品です。器胎全体に描き込まれた菊の花の筆遣いは非常に繊細。初代香山は絵師・三代目大雅堂に師事したといわれており、その絵付けの技も確かです。また細工を得意とした本領も発揮し、花と茎の間を丁寧に透かしているところも見所です。

    花と茎の間が透かしになっています。
ギャラリートーク

2月17日(水)・20日(土)・21日(日) 各日 午前11時~・午後2時~[会場内にて]
解説:岡田直子氏(吉兆庵美術館 学芸員)
※ギャラリートークご参加には入場券が必要となります。

※都合により、イベントの内容が変更となる場合がございます。予めご了承ください。
お問合せ先:日本橋三越本店 TEL.03-3241-3311(大代表)

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