本年満70歳を迎える中島千波氏。<桜の画家>の異名をとるほど、長年にわたり全国各地を取材し、「桜」を描いた作品の数々を世に送り出してこられました。
今回の個展では、その代名詞的存在でもある「桜」を、九州や北海道に取材した屏風作品に加え、同じく屏風にマッターホルン、エアーズロック、富士山を描いた臨場感あふれる意欲作のほか、牡丹、薔薇、椿、花菖蒲、カトレアなど、それぞれから放たれる香気までも感じさせるかのような花々を描いた作品まで、更なる新境地に至ろうとする中島芸術の全貌をご紹介いたします。
制作活動においてはまさに「古来稀なり」、とも言えるほどの旺盛さで描き上げられた珠玉の作品が一堂に会するこの機会、ぜひご高覧賜りますようご案内申し上げます。
日本橋三越本店
樽見の仙櫻
四曲一隻屏風 172.0×340.0cm
峻嶺マッターホルン
四曲一隻屏風 172.0×341.0cm
エアーズロック
四曲一隻屏風 172.0×342.0cm
春季桜花富士 50号
猫ひと時 50号
朝顔 30号
花菖蒲 20号
【中島千波氏 略歴】
- 1969年
- 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
- 1971年
- 東京藝術大学大学院日本画科修了
- 1979年
- 第5回山種美術館賞展にて「優秀賞」
- 1990年
- 横浜三溪園・臨春閣に襖絵制作
- 1992年
- おぶせミュージアム・中島千波館 開館
- 1994年
- 鎌倉・鶴岡八幡宮斎館壁画<孔雀の図>制作
- 1995年
- 中島千波の世界・パリ展(フランス/パリ三越エトワール)
歌舞伎座緞帳<淡紅白梅図>完成 - 2000年
- 中国の野生牡丹と日本の桜を描く 中島千波日本画展(三越)
- 2002年
- NHKテレビ・趣味悠々「花を描く—中島千波日本画基礎講座—」に出演
- 2004年
- 成田山東京別院 深川不動堂内仏殿 宝蔵大日堂天井画<大日如来蓮池図>完成
- 2005年
- 花の心を描く 中島千波 屏風の世界展(三越)
- 2010年
- 中島千波の花鳥画の世界展—平成花菖蒲—(三越)
- 2011年
- NHK BSプレミアム「旅のチカラ」に出演
- 2013年
- 新歌舞伎座緞帳<春秋の譜>完成
- 2015年
- 古希記念 中島千波展 —新たなる地平—(三越)
1945年10月21日 長野県上高井郡小布施町村(現・小布施町)に生まれる。
現在 東京藝術大学名誉教授 日本美術家連盟常任理事 Artist Group—風— メンバー
【お問い合わせ先】
日本橋三越本店 本館6階 美術フロア
電話03-3274-8465(承り時間:午前10時~午後7時)
※都合により、イベント内容等が変更になる場合がございます。予めご了承ください。