2019年春に奉納される細川護熙制作の襖絵と壁画の一部、ならびに薬師寺所蔵の散華を一堂に展覧。
細川護熙作 「奉納障壁画(制作中)」
©一般社団法人 九曜アートプロジェクト 撮影:齋藤 芳弘
奉納散華:奥田元宋作
「富嶽」奉納散華:片岡球子作
「富士」奉納散華:福王寺法林作
「ヒマラヤの月」
散華:©飛鳥園
薬師寺は西暦680年に第40代天武天皇が皇后の病気平癒を祈り建立が発願されました。ご本尊・薬師三尊は世界一の仏として名高く、日本で初めて東西二基の塔が建てられた寺院です(東塔は現在解体修理中)。薬師寺の玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞういんがらん)に寄り添うように「慈恩殿」が建っています。この慈恩殿に細川護熙氏が障壁画を奉納することとなりました。制作年数約5年、全66面(108枚)という壮大なプロジェクトです。このたび日本橋三越本店において、2017年春に仕上がる北面23面(37枚)を一堂に展観、併せて薬師寺に奉納された著名作家の「散華(さんげ)」60点と慈恩大師の坐像など貴重な寺宝の一部をご紹介いたします。
「慈恩大師坐像」新納忠之介作
©飛鳥園
(1)慈恩大師(じおんだいし)
17歳で出家、玄奘三蔵に師事し法相宗の宗義の教えを直伝されたとされ、法相宗(ほっそうしゅう)の開祖として尊崇されている。
(2)慈恩殿(じおんでん)
江戸時代に創建され昭和63年に薬師寺の現在地に移築された。法相宗の宗義を学ぶ唯識学寮(ゆいしきがくりょう)として「慈恩殿」と名づけられた。
(3)散華(さんげ)
散華は法要の冒頭に修される「声明(しょうみょう)」の際に撒かれる。元来は生花を用いていたが、後世には蓮華の形に型どった物を使うようになった。本展に展示されている散華は、日本の著名な作家によって薬師寺に奉納された多くの作品の中から60点を厳選してご紹介するものです。
ギャラリートーク
■1月25日(水) 午前11時~ 細川護熙氏
■1月25日(水)~2月6日(月) 午前11時~・午後1時~・3時~・5時~ 薬師寺 小林澤應師
(1月25日(水)午前11時~と最終日の午後5時~は除く)
■各日各回約30分 [会場内にて]
※ギャラリートークご参加には入場券が必要となります。
※時間・担当僧侶が変更になる場合があります。
※椅子のご用意はございません。
- お問合せ先:日本橋三越本店 TEL.03-3241-3311(大代表)
- ※都合により、展示の内容が変更となる場合がございます。予めご了承ください。