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たねや農藝
<ラ コリーナ近江八幡>にとって“農”は最も大切な軸です。2013年11月に完成した「たねや農藝」は、地元との関わりや大学との共同研究など、世代を超えて人々が自由に語りあい、つながりあえる場所。
「たねや農藝」では山野草や菜園、田んぼを営みながら、一歩進んだ“農”の在り方を研究し、実践しています。
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北之庄菜園
ちいさな種が土を持ちあげ、芽吹き、育ちゆく自然の営みを見つめて……。折々の野菜や果物作りを通して、「北之庄菜園」が目指すのは“自然と共生する農業”です。
虫や鳥などの生き物が棲む、生き生きとした“土”作りを行い、環境への負担が少なく身体にもいい美味しい野菜作りに取り組んでいます。
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海藻由来の寒天はからだに優しい和の素材。
お口の中でくずれる瞬間の美味しさを追求して、賽の目寒天はゴロッと大きめ。瑞々しく炊き上げたあんこに大粒の黒豆、杏、波照間産黒糖を使った黒蜜をあわせていただくあんみつです。
お好みで芳ばしいきな粉をかけてお召し上がりください。
皆さまもぜひ、自然を愛し、自然に学び、自然と寄り添う<たねや>からのメッセージを味わってみてください。
あの傑作が老舗の味で蘇る!ピーセン 東京暖簾めぐり
販売終了
江戸開城から150年。都心に蘇った酒蔵。東京港醸造
料亭の手土産を今日に伝える。かりんとう 小桜
「雄町米」だけを使う、備前の蔵元。室町酒造
近江八幡市(おうみはちまんし)は、滋賀県中部、琵琶湖東岸に位置し、「安土城」や「近江商人」で知られる歴史ある町です。
<たねや>はかつて、この近江八幡の池田町にて、穀物類・根菜類の種子を商う「種屋」を営んでいました。その後、明治5年(1872年)に和菓子店に商売替えし、以来145年、季節の素材を大切に創りあげたお菓子で人々との縁を紡いできました。
そんな<たねや>の“自然”と“これから”を見つめる取り組みをご紹介します。
人と自然のあり方を、世界へ発信していく<たねや>
たねやグループの拠点<ラ コリーナ近江八幡>

<ラ コリーナ近江八幡>は、近江八幡市北之庄町に広がる三万五千坪(約11.5ヘクタール)もの壮大な敷地に広がる<たねや>グループの拠点です。<ラ コリーナ>とは、イタリア語で「丘」という意味。小高い丘に囲まれた美しい土地にメインショップ「草屋根」をはじめ、カステラ専門店「栗百本」などの各ショップや本社棟が配されています。
ここは、お店であると同時に、田んぼを敷地の中心に置いて、「自然に学ぶ」をコンセプトに、人々が季節のうつろいを感じながら集いつながる場所です。八幡山から連なる丘に、悠久の歳月を重ねて育まれる緑深い森を夢見て、社員自らがどんぐりの苗木を植え、ホタル舞う小川を作り、生き物たちが元気に息づく田畑を耕しています。
「農は藝術」。<ラ コリーナ近江八幡>には、
農業を軸に取り組む「たねや農藝」があります。


<たねや>社長、山本昌仁さん 「商い・社会・未来」への想い

山本昌仁さん(以下 山本):
たねやには、社員のために「商いの心得」を説いた『末廣正統苑』という冊子があります。その冒頭に「道」と書いてあります。お菓子屋の道というのは売り買いだけのことではありません。売り買いは結果であって、それが成り立つために、地域があり、原材料をつくる産地があり、きれいな水があり、それらをつなぐ心がしっかりしていることが大事です。

地域で一緒に生きていくためには、お菓子屋の本業以外のところで協力していかないといけません。この地域で商売をさせてもらっているのもこの地域の方々のおかげ。もっと言えば、神さまのおかげです。
お菓子屋としてお菓子の成り立ちを考えると、原材料が入って来なかったら商売ができないわけです。小豆が手に入らない、米が手に入らない、あるいは水が悪くなったら、お菓子屋を続けていくことはできません。本質的に、自然と共に生きていく商売なのです。
それで農園をつくり、原材料管理室を作りました。作っている人の気持ちは座っているだけでは分かりません。現場に行き人や素材と触れ合うことで、心と心のつながりをもって農家の方々と協力しあえるようになると考えたのです。
農園を始めてみて、発見はありましたか。
実は農園を始めたのはヨモギをつくっている現場を見たからです。農薬をいっぱい撒いていて目が痛くなったりする。これは人が食べたらダメだと思ったので自社栽培しようと決心しました。
そこから発展して、自分たちで土作りから始め、野菜も育てるようになりました。野菜だけでなくあらゆる農産物づくりを体験して、社員皆に、自分で作ったものが売れるという喜びを味わってもらいたい……。そういう理由で「北之庄菜園」もできました。

<たねや>が目指している“未来”の姿を教えてください。
自然に学ぶことを通じて、社会システムを変えていく。これが最近思っていることです。自然の力は見事です。例えば、カタツムリは自分の殻を何の力も使わずきれいにできますが、人間は石鹸を使ったり、高圧洗浄を使ったり、掃除にものすごいエネルギーを使います。
生きものの仕組みというのは、ほんとうによく考えられています。<ラ コリーナ近江八幡>の構想の中にも自然に学ぶ視点をどんどん取り入れて行きたいと考えています。変革していくことは、反対意見の方もいますし、なかなか難しい。でもこの考えを突き詰めていかないと、次の時代はやってこないと思っています。
そのような想いから「アスクネイチャー・ジャパン」という、滋賀から自然に学ぶ新しい社会へのリノベーションを巻き起こそうとするNPOで、一市民としても取り組んでいます。

今年(2017年)1月、<ラ コリーナ近江八幡>は「NELIS(ネリス・次世代リーダーのグローバル・ネットワーク)」世界大会の舞台になりました。
また、<たねや>グループでは、「サスティナビリティ(環境を維持しながらこの地球で暮らし続けること)」を意思決定の出発点とし、行動の礎とする次世代リーダーのグローバル・ネットワークである「NELIS」の活動を支援しています。
2015年に続いて、2017年の第2回世界大会にも、世界14カ国から25名のリーダー候補たちが近江八幡に集合し、「サスティナビリティ」をテーマに、4日間議論を尽くしました。そこには、人種も思想も経済的な基盤も違う若者たちが、地球の未来を考えて、真摯に議論を深める姿がありました。
目指すのは、50年後も100年後も美しくきれいなこの地球(ほし)を守ること。これからも<たねや>グループは、この活動を全力でサポートしていきます。
「山比古湧水」の豊かな水脈に生かされて
<ラ コリーナ近江八幡>があるのは、八幡山の稜線が優しく水郷に触れる場所です。また、和菓子の製造を行っている愛知川工場(滋賀県)は「平成の名水百選」にも選ばれた「山比古湧水(やまびこゆうすい)」の水脈に位置し、軟水で無味な鈴鹿山系の伏流水を使用しています。
土、風、緑……。自然の中にはさまざまな要素がありますが、素材や鮮度とともに水も自然の恵みとしてお菓子作りには欠かせない要素だと<たねや>は考えています。「山比古湧水」とはどのような水なのでしょうか。
「山比古湧水」って?
鈴鹿山系の山裾、宇曽川の源流にほど近く、湖東流紋岩帯を通って地表に吹き出している水量豊かな軟水。地元の山比古地蔵尊にあやかって「山比古湧水」と命名され、古来よりお伊勢参りの旅人や山仕事に携わる地元の人々によって、ひっそりと護られながら、悠久の時を経て今に語り継がれてきた名水です。
この地方に伝わる昔話として、信心深い若者が、この山に住んで悪さをする山姥(やまうば)の退治をこの湧水に願ったところ、その願いがかなったという伝説も残されています。
名水と大地の恵みをギュッと凝縮した<たねや>のあんみつ。

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