親しい人とともに誕生を祝う気持ちを込めて
出産内祝いのマナー
出産祝いへのお返しとして贈られることの多い内祝いですが、本来の意味を知ることでより自然なマナーを身につけましょう。
「内祝い」とは本来、親族やご近所など親しい人の間でするお祝いという意味。出産内祝いも、もとは「赤ちゃんの誕生を一緒に祝ってください」という気持ちを込めて、親しい人にお赤飯や紅白の餅などを配る習慣でした。
最近では、お祝いをくださったかたへのお返しの意味合いが強くなっていますが、やはり「お祝いしてくださってありがとう」という感謝の気持ちを込めて贈ることこそ大切なマナーといえます。
一般的によく選ばれるのは、いくつあっても困らないタオル類、洗剤などの消耗品、日持ちのする食品などですが、相手の方に喜んでいただけることが一番。親しい間柄であれば、日ごろから好きなものを調べておいて贈ることで、赤ちゃんを含めた人間関係がますます深まります。
とはいえ、相手の気持ちの負担になるほどのものは避けるのもマナー。ご近所の方や友人であれば、タオルなどの簡単な品でも、十分気持ちは伝わります。職場の仲間など、複数の相手からグループでお祝いをいただいた場合は、みんなで分けられるお菓子などもよいでしょう。
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出産後1カ月ごろ、ちょうどお宮参りの頃までに手配するのがよいでしょう。退院までに時間がかかる場合などもありますが、遅くとも出産から2カ月後くらいまでにはお届けするのがマナーです。
出産後は何かと多忙なので、慌てずに内祝いの手配を進めるためにも、できれば妊娠中から準備を進めておくのがよいでしょう。
出産内祝いのときに使うのは、「もろわな結び」(別名:蝶結び・花結び)ののし紙。これは容易にほどけるので「何度あっても良い」という意味で、結婚を除くお祝いごと全般や一般の贈答に用います。表書きは『内祝』または『出産内祝』(生後30日ぐらいまで)とし、水引の下段に書く名前は、お披露目の意味も込めて、誕生した子どもの名前を入れるのが一般的です。
出産祝いをいただいた方に贈るのはもちろんですが、「身近な人々の間で喜びを分かち合う」という内祝い本来の意味から、両親や兄弟、親戚、友人などに贈ってもよいでしょう。
また、子どもが生まれるとご近所の世話になることも何かと多いもの。赤ちゃんのお披露目とご挨拶を兼ねて、近所の方に、消耗品など気持ちの負担にならない程度のものをお贈りするのもよいでしょう。
食品なら、お菓子など日持ちのするものを選びます。またいくつあっても困らないタオル類や、石けん、洗剤などの消耗品も相手の気持ちに負担をかけないでしょう。最近は相手が自由に選べるカタログギフトなども人気です。
タブーとされるものは基本的にありませんが、地域によっての習慣がある場合も。近隣の習慣を知っておくこともマナーの一つです。